材料屋が語る特殊材料

近年減りつつある特殊材料

工場の内部

近年はめっきり特殊材料の名前を聞かなくなりました。それはその通りで一昔前であれば、JISの高級材料であった析出硬化系ステンレスや高速度鋼等の材料が簡単に手に入るようになったからです。上記は硬さだけですが、防錆ではニレジスト鋳鉄はすっかりステンレス鋳鋼に取って代わられてしまいました。耐食性のある材料で同じく減りつつある素材として、今回はハステロイの話をしたいと思います。ハステロイはSUS630やSCS24と同じく析出硬化系の組織を持っている耐蝕合金で、一昔前なら加工が析出硬化ステンレスと比較して容易であるとの事で、よく使われた材料でした。しかし超硬工具や高性能な工作機械の登場で析出硬化ステンレスの加工が容易になり、次第に数を減らしつつあります。

特定需要における特殊材

上の段で述べたような話を聞くと、そのうち特殊材料は消滅するとお思いの方もいらっしゃることでしょう。確かにその通りで、特殊材は材料屋さんが特許を持っていることが多く、万が一その材料屋さんが製造を辞めてしまえば消えてしまうものであります。ただしハステロイの場合は圧力計やダイヤフラム弁等の特定用途において、ステンレス鋼が使用不可の場合用いられる事があり、他の特殊材と比較すれば、まだ長く残ると思われます。またハステロイは加工に関しても析出硬化ステンレスと比較すれば開削ですので、加工業者は受け入れ易いのです。その面でも材料代より加工賃を浮かせたい場合等の特定の需要では、まだ生き残り易い素材と言えるでしょう。加工業者では、ハステロイの特徴を活かして様々なものへと加工しています。

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